<検証に至る背景>
ブレインスリープが行った全国1万人を対象とする睡眠偏差値調査によると、首筋・肩・腰の痛みを訴える方は70%を超えており、痛みの頻度と睡眠偏差値にも明確な相関が確認されています。現代社会において、多くの人が抱えている悩みであるコリを緩和することは、睡眠改善にも繋がることが期待され、その効果を可視化するために本検証を行いました。
医療用機器認定を取得している『磁気付きリカバリーウェア』には以下2種類の特長があります。
本検証では、上述の磁気および特殊凹凸加工を施された『磁気付きリカバリーウェア』による血流改善の睡眠状態への影響を検証しました。30~50代の男女17名を対象に、『磁気付きリカバリーウェア』を含む3種類の異なるシャツを着て就寝し、睡眠状態を測定いたしました。
対象となる3つのシャツについては以下の通りです。
睡眠状態の評価は、客観的指標として活動量計による測定、主観的指標としてVAS(Visual Analogue Scale)法も用いたアンケートにより実施しました。
磁気を含んだ磁気シャツ・『磁気付きリカバリーウェア』ともに、睡眠潜時および離床潜時が短縮する傾向が見られ、その結果として睡眠効率にも改善傾向が見受けられました。また、『磁気付きリカバリーウェア』のみいずれの指標においても統計学的に有意なレベルで改善効果が確認されました。
起床時に行った被験者への質問からは、「目覚め」「疲労感の軽減」「肩こりの解消」に関して、『磁気付きリカバリーウェア』では綿ポリシャツに対して、統計上の有意差が確認されました。客観的評価で確認された「離床潜時」の改善効果が、主観的評価でも同様に確認されています。ただし、「睡眠潜時」の改善と関連する「寝つきに関する」質問では、統計上の有意差は確認されていません。
上記の検証の結果、磁気を含んだ2種類のシャツ(磁気シャツ・『磁気付きリカバリーウェア』)は、一般的な綿ポリエステル素材のシャツと比べて、睡眠潜時、離床潜時、睡眠効率といった睡眠指標の改善に寄与している傾向が見受けられ、『磁気付きリカバリーウェア』においては、綿ポリシャツと比較した際に統計上の有意差が確認されました。
本検証の特質すべき点として、「綿ポリシャツ」と比較した際、『磁気付きリカバリーウェア』のみ入眠潜時・離床潜時・睡眠効率が有意に改善したことから、それらの効果に関しては「磁気シャツ」より『磁気付きリカバリーウェア』の方が高かったと類推されたことにあります。『磁気付きリカバリーウェア』は、磁気に加えて特殊な凹凸加工が施され軽擦法の効果が見込まれるため、その効果が睡眠指標の改善に寄与したと考えられます。
被験者 | 30〜50代 男女17名 |
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試験方法 | クロスオーバー試験 |
測定項目 | VAS(Visual Analogue Scale)評価、活動量計 |
試験品 |
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ブレインスリープは、OECD加盟国の中で睡眠時間が最も短い日本の睡眠課題を解決するために、睡眠医学に基づいたプロダクト開発、正しい睡眠情報の発信、睡眠に関する正しいエビデンスの取得支援を行っています。
ブレインスリープは、スタンフォード大学睡眠生体リズム研究所所長の西野精治と道端孝助によって「最高の睡眠で、最幸の人生を。」をミッションに、2019年に設立されました。主に最先端の睡眠研究を基に作られたオリジナルプロダクトの開発や睡眠に特化した企業への睡眠コンサルティングやITを活用したサービス、医学的根拠がある睡眠情報の発信などを行っています。
ブレインスリープ社(最高研究顧問/西野精治氏)コメント
睡眠は、室温や湿度などの外的、心配事や緊張などの内的、体の痛みなどの身体的な要因により容易に影響を受けます。寝具やパジャマなども外的な要因として睡眠に大きな影響を与えることが分かっています。
磁気が皮膚血流に影響を与えることより、磁気をもった素材を着用することが睡眠に影響を与えるのではと推測できますが、そういった効果の検証はほとんどされていません。
今回、磁気あるいは、さらに、磁気に蝕圧刺激を与え得る素材着用により、寝つきや目覚め、睡眠の質が改善したという結果は注目すべきことで、今後、睡眠科学領域においてもさらなる開発や応用に期待が持てます。